朝ドラの「花子」の友の白蓮の歌碑みんと夏の山深く来し
「かくりよと神代うつし世」の歌碑のそば野の花なびく瀬音が響く
あこがれのオオヤマレンゲ山奥(さんおう)の湯宿の岩庭(にわ)に凛と花咲く(明治温泉)
低木の数本に白花・赤き芯蒼き(あお)山風花ゆらしゆく
山奥の湯宿の主の語り聞く白蓮との深きえにし識(し)りたり
白蓮の長女提供の写真とぞ二人の子らと親子四人の
白蓮の長女蕗苳(ふき)さん八十八歳現在(いま)も健在なりと聞きつつ
明治は遠くあらずもわれよりも白蓮の長女二歳年下
緑内障に目の見えぬ白蓮(つま)をいたわりてつくせし七歳年下の夫(つま)
清白のオオヤマレンゲの花ゆらしすぎゆく風よ過去よりの風
山下 潔子
〒三九三 下諏訪町矢木西三二